那須 その2-3 「石」



盲蛇石の由来について
昔、五左ェ門という湯守が晩秋に一匹の大蛇に出会いました。
大蛇は盲目でうずくまっていたので、五左ェ門は"この様子では
とても冬は越せないだろう"と思い小屋を作り大蛇の住まいとしました。
春になって五左ェ門が小屋を覗きましたが、すでに大蛇の姿がなく、
かわりに一面湯の花で埋め尽くされていました。湯の花の作り方を
伝授されたと感じた村人達は蛇の首に似たこの石を"盲蛇石"と名付け
信仰の対象となったそうです。

これはみょうばんの採取場で、那須温泉の人々は徳川時代、湯の花(みょうばん)を
春・秋2回採取し、年貢の代わりに収めたそうです。