歯の事(その2)

あらゆる病気を退ける”よく噛む”習慣をつけよう!
噛むことの役割は、食べ物を細かくして胃腸の消化吸収の負担を減らすことと、もう一つは、噛むことによって唾液の分泌が良くなることです。
唾液には自浄作用があります。口の中が酸性になると虫歯になりやすいが、唾液は酸を中和する働きがあるので虫歯になりにくい。
また唾液には抗菌作用があり、口腔内の体にとって有害な細菌の増殖を抑えたり、死滅させる働きがあります。唾液がよく出ていれば、虫歯菌や歯周病菌などの増殖も抑えられ、善玉菌が優位な口腔環境にかわってきます。それにより口臭も改善されます。
また口は消化管への入り口なので、体に有害な細菌の侵入をここで食い止められれば、食中毒なども起こさずにすみます。
また、よく噛むことは、肥満の予防にもつながります。柔らかいものを食べているとどうしても早食いになり、これが肥満のひとつの原因になります。食欲と言うのは、大脳の視床下部にある「摂食中枢」と「満腹中枢」によりコントロールされています。食べ物が消化されると、血液中に糖が取り込まれ、血糖値が上昇し、その血糖を細胞のエネルギーとして利用するため、膵臓からインスリンというホルモンが分泌される、それによって満腹中枢が刺激され満腹感が出てきます。満腹中枢が刺激されると、摂食中枢は抑制されるので、食事をやめようと思うようになります。ところが・・・・ところがです!満腹中枢が刺激されて、満腹だと感じるまでには、食事を始めてから20分程度の時間が必要だそうです。なので早食いすると満腹感が現れる前に食べ過ぎてしまうのでデブってしまうのです。まさにそうなんです!よく噛んで、ゆっくり食事をすれば少量でも満腹感が得られ食べ過ぎを防ぐことが出来るのです。自ら実行せねば!よ噛んで、ゆっくり食べよう!
そしてよく噛むことは、脳の働きをよくする作用もあるんです。歯と脳は神経で繋がっているのですが、噛むことによって、それらの神経ネットワークが刺激され脳内の血流量が増加するとの報告もあるそうです。
ということで、よく噛み噛みしましょう!