ライアー制作ワーク

6月4日〜6月7日まで京田辺市の「癒しの森」のライアー制作ワークショップに行ってきました。

ライアーとの出会いは、去年の10月にジャスムヒーンさんの伊勢でのワークショップに参加した時、同室だった通訳の二宮美幸さんが持って来られて聴かせてくださいました。
その時のライアーはタオライアーと言ってヒーリング用のものでした。
妙なる調べと言うのでしょうか・・・・。すっかり魅入られてしまいました。
しかし、ピアノもなにも楽器を習ったことがなく音符も読めない私にとっては弾くなんて夢のまた夢でした。
でもテキトーにポロンポロンやればいいと言うことで、それならと参加しました。

講師は、ドイツから来日されているアンドレアス・レーマンさんです。
http://www.tam-leier.com/lehmann.html

2日間は、横70×縦50の大体の形にカッティングされた桜の木をひたすら彫るのです。
全ての面を彫る彫る!なにしろ彫る!ひたすら彫る!
最初はルンルンと彫っていたのですが、手にマメが出来たり、腕は痛く、肩は凝る。木目の方向によってはスムーズに彫れたり、バサバサと引っかかって剥がれたり、固くて固くて彫りづらかったりと・・なかなか一筋縄ではいかないのです。力任せにやろうとすると彫らせて貰えないのです。木に聞いて彫らせていただくと言う感じです。木にお伺いをして少しずつ彫る方向を探して行くと上手くいく方向が見つかるのです。それが見つかってなんとか彫ることが出来た時は、本当に嬉しいものです。

3日目は1回目のニス(薄い色)を塗る作業です。手早くむらなく、そして吊るして乾かします。ぶら下がっているライアーは、まるで生ハムのようです。
そして2回目のニス(濃い茶)塗り、薄くむらなく丁寧に・・・。そしてまた生ハム態。

その間に弦の下に取り付ける木のヤスリかけ、そしてレーマンさんに弦を通すビスを打って貰います。そして弦張りに入ります。左に巻いて締めて行きます。気を付けてやっているつもりでも、右に巻いてしまい注意されました!アッチャ〜。
結構緊張しました。なんと弦を48本も張ります。
出来た時は、みんながライアーの誕生を祝って「オメデトウ」と拍手です。

そして最後の調弦。なかなか難しいです。やっと出来たと思うと最初の弦がまた緩んでいたり、すぐ下がってしまいます。
これから1日に2回以上は調弦をするよう言われました。赤ちゃんと一緒で、しっかり面倒を見るとスクスクといい子に育つそうで、調弦をやらないと暴れん坊になるんですって。

とにかく気づきの多いワークショップでした。彫ると言う生みの苦しみも、ライアーと言うベビーが誕生するとそんな大変な事があったっけ?と言う感じで忘れてしまいます。
最近いろいろ加速しているとはいえ自分ながらビックリです。
次は、リラムを作りたいなんて考えています。これはやめられないかも!

このワークショップに出会えた事に感謝しています。楽しい4日間でした。